君が奏でるメロディ ~貴方の瞳に映るもの~
素直が一番!!
私はずっと自分の性格を嫌いにならなかった。
自分が何しようが勝手だし。
『ふっ』
瞬夜はいきなり笑い出した。
夕焼けが瞬夜の笑顔を照らす…─
「何がおかしいのよ!!」
今気づいた事が1つある。
やっと素直に笑ったね。
私は作り笑顔の瞬夜しか見たことがなかった。
けど今、初めて自然に笑ってる。
『だって普通女がそれ言うかよ』
「い、いいじゃん別に」
私は瞬夜に背中を向けた。
恥ずかしいよ。
男が吐く台詞を言うなんて。
しかもあんな台詞、漫画みたい。
って言っても漫画で見たことないけど。
すると私の頭の上を撫でた瞬夜。
『嬉しかったぜ。
ありがとな!霈祢』
これが本当の瞬夜か。
優しいじゃん。