君が奏でるメロディ ~貴方の瞳に映るもの~


瞬夜は私の前に座り、宿題を取り出した。



『なぁ、ワーク写さして?』

「はぁ?」



写さしてって…


瞬夜は私の数学ワークを指さしている。


まぁいいか。



「字汚くて良かったらどうぞ?」



数学ワークを瞬夜に差し出すと『サンキュー』って言って移し始めた。


こいつ意外と字、綺麗なんだ。


いつも何考えているかわかんないし…


本当不思議。


中学までは荒れてたかしらないけど、今はちょっぴり冷静かな?



「ねぇ、瞬夜ってバカ?」



普通賢かったら移さないでしょう?


もしかして悠緋と堂々とか?


そうだったら笑えるし。



『お前、一番俺が言われたくない言葉をズバッと』

「?」



ということは…『俺バカだし』



「えっ?」




< 41 / 209 >

この作品をシェア

pagetop