君が奏でるメロディ ~貴方の瞳に映るもの~
いきなりお姫様抱っこされた私。
えぇぇぇ!!!!
「ちょっとおろしてよ!!」
『あばれるな!!
裸足で歩くの嫌だろ?』
大きな声を出した瞬夜。
大きい声、出すんだ。
びっくりした。
「そりゃ嫌だけど…」
『なら黙ってろ。んで暴れるな!
せっかくの綺麗な浴衣にシワが付く』
「わかった」
てか、そんな事考えてくれたの?
優しすぎだよぉ…─
ますます好きになっちゃうよ。
顔がだんだん赤くなってきた。
恥ずかしいよ。
瞬夜はちゃんと人が居ない場所を歩いてくれた。
『俺の家一回行くよ?』
「うん」
なんで家!?