君が奏でるメロディ ~貴方の瞳に映るもの~


瞬夜は今携帯のランプ光ってないのに...



『2人で何してんだよぉ!
俺を1人おいて』



部活Tシャツを来た悠緋が私と瞬夜を肩から抱き寄せた。



『お前は部活だったししょうがないだろ?』

『くそぉ…』

「てか汗だくじゃん!!」



まぁ夏だからしかたないけど。


汗は拭いても拭いても出てくるから。


だけど、しっかり部活頑張ってたんだって、それ見ただけでわかるよ。


悠緋、誰よりも頑張りやさんだから。



『うわヤベ!』



悠緋は私達に気を使ったのか、急いで離れた。



『つか写メ撮ったろ?』

『ばれた?』



汗をタオルで拭きながら答えた。


片手には携帯をバッチリ持ちながら。



「ばれた?じゃないわよ!」

『そう怒んなって...
わざとなんだしよ☆』



ニヤリと笑った悠緋。


こいつー!!



「こら!!待て悠緋!!」



逃げ出す悠緋を追い掛けた。


バスケ部だから逃げ足は速い。


けど帰宅部の私をなめんじゃないわよ??


私はこう見えても元、陸上部のキャプテンなんだから。



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