常冬の青春に恋をした!?
「どこ見て歩いてんだよ、このガキ!」

その言い方に思わずムッとした。

大学生くらいの男の手には缶ビールが握られ、

目も焦点を失っている。

──周りを見ていないのはそっちだろ。

そう思ったが、グッと堪える。

酔っぱらいを相手にするだけ時間の無駄だ。
< 103 / 313 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop