常冬の青春に恋をした!?
戻ってきた碧葉の両手には、

様々な物がぶら下がっていた。


右手には紙袋と白いビニール袋を持ち、

左手には巾着とピンクの袋に

キャラプリのされた綿あめ。

極めつけとして、

頭にはコリラ○クマのお面を付けている。

――これで金魚でも提げてたら完璧だな。

と、そんな馬鹿な考えが頭をよぎる。

どうやら祭りをエンジョイしてきたらしい

碧葉は、カラコロと下駄を鳴らしながら

近付いてきた。
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