常冬の青春に恋をした!?
警察、と言う言葉を聞いて、

男は明らかな動揺を見せた。

「な、なんで警察なんかに

行かなきゃならねーんだよ!!」

「ここで議論していても

他者の迷惑にしかならんからだ。

警察という第三者がいた方が

早く話が付くだろう」

あくまで淡々としている碧葉からは、

はっきりと分かるほどの怒気が伝わってくる。

――気のせいかな?

彼女の後ろに般若と不動明王が

タッグを組んで仁王立ちしているように

見えるんだけど・・・・


「・・・・クソッ、もういいっつーの」

碧葉の気迫か警察の影に怯えたのか、

男は定番の捨て台詞を吐いて逃げていった。

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