常冬の青春に恋をした!?
――ピポパピ、ピッ

「──私だ。陽太が負傷したので、

治療のために先に帰る。

あまりハメを外しすぎるなよ」


・・・・たぶん綾香に連絡を入れたのだろう。

あっという間に携帯をしまうと、

再び俺の手を引いて歩き始める。

「この神社から私の家は近い。

その頬、早めに治療をした方が良いだろう」

「大丈夫だって!これ位大したこと無いんだからさ」


本当は、こんないかにもケンカしましたっていう姿で、

碧葉の家族に会いたくなかったんだ。
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