常冬の青春に恋をした!?
「こいつが祭りに乗じた阿呆に絡まれてな。

治療のために早めに帰宅した」


碧葉の説明を聞いた彼は、

碧葉から俺に視線を移し

ぴしりと動きを止めた。

・・・・何故にそんな驚愕の表情を

しているんだろう。


「二つ下の弟の大樹だ。

大樹、こいつは同学年の大橋陽太」

下駄を脱いで三和土に上がりながら、

碧葉が両者を紹介してくれる。
 

碧葉の二つ下って事は、やっぱり中坊か。
 

予想が当たって少し喜ぶ俺を、

大樹と呼ばれた弟君がじっと見つめている。


そして。


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