常冬の青春に恋をした!?
・・・・こえー。

真夏の怪談も裸足で逃げ出す恐ろしさで、

碧葉が大樹を脅迫する。
 
――碧葉さん、あなた弟にまで

そんな態度を取っているのかね。

「大変申し訳ありませんでした!!」

碧葉の過激な言葉を聞いて、

大樹は真っ青になって頭を下げる。
 

力関係のはっきりした姉弟だ。


「分かればいい。大樹は救急箱を出しておけ。

お前は手を洗ったら茶の間で待っていろ。

洗面所はそこで茶の間がここだ」


パパッと指示を出した碧葉は、

持っていた荷物を大樹に預け、

家の奥へと消えていった。
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