常冬の青春に恋をした!?
大樹がビシリと音を立てて固まったが、

どうやら彼女に話の内容は

聞こえていなかったらしい。


──セーフ。


「わりぃ。ここ風が通って涼しくって、つい」

「・・・・あぁ、そうだな、

今日は風がある分過ごしやすい」

 
そう言う碧葉は浴衣からTシャツに着替えていた。

髪も後ろの低い位置で縛り直していたが、

薄化粧は落としていない。


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