常冬の青春に恋をした!?
下駄を脱いで家に上がった大樹は、

中身を見て顔を綻ばせた。

「ベビーカステラ?喰っても良い?」

「夕飯も食べるなら構わんぞ」

「夏バテのせいか食欲無いんだよな・・・・」

「そうか、ならば口にねじ込んでやろうか?」

「部屋で筋トレして死ぬほど腹を空かせてきます」

 
何とも言えない言い合いを繰り広げた大樹は、

俺に軽く会釈して部屋に戻っていった。

「・・・・いまみたいなことをいつも言っているのか?」

「そうだが、何か?」

「いや・・・・」


こういう場合、なんと言えばいいのだろうか?



・・・・たぶん、何も言わない事が正解だろうな。



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