常冬の青春に恋をした!?
「妹の柚芽だ。柚芽、こいつは大橋陽太。

噛んだりしないから安心しろ」
 
そう言いながら、

碧葉はやさしく妹の頭をなでている。

 
噛んだりしないって、俺は狂犬ですか?

そう思ったが、

小さな子を苛める気はないので、

笑顔で話しかけた。


「はじめまして。柚芽っていうのか。

それじゃ、柚芽っちだな。年いくつ?」


「柚芽、いくつになった?」
 
碧葉に促されて、

彼女の陰に隠れていた柚芽っちが顔を出す。

「みっつ!」
 
指を3本立てて、元気よく答える。


「そっか。かわいいな、

うちの妹はもうでかくって

かわいげもないからな・・・・」
 

一つ年下の妹を思い浮かべるが、

苦い思い出ばかりが出てくる。
 


・・・・あいつは俺の天敵だからな。


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