常冬の青春に恋をした!?
「わたあめ!あおちゃん、

わたあめ!たべていい?」
 

お土産を見に行った柚芽っちが

興奮した様子で戻ってきた。

まるでぬいぐるみを抱えるように

綿あめの袋を持つ柚芽っちは、

袋に隠れてしまいそうだった。

「構わんが、夕飯も食べろよ?」

「たべる!ゆめいっぱいたべるよ!」

「じゃあ食べろ。ただし、ひとつだけだぞ」
 

そう言いながら碧葉は輪ゴムをはずして

中身を出してあげている。
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