常冬の青春に恋をした!?
「よく分からんが・・・・」

そう言いながらお弁当の蓋を開け、

箸を取り出す。

――ふむ、どう説明するべきか。

「んー?」

綾香は苺牛乳のストローをくわえながら

催促するような声を上げる。

明るい茶色の髪から覗く目は、

好奇心でキラキラと輝いている。

──まあ、そのまま言えば良いか。

あまり深く考えずに、

つい先程合った出来事を伝える。

「同じ学年の男子と付き合うことになった」

合掌。そして卵焼きを頬張る。

――うむ、今日も上出来だ。
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