常冬の青春に恋をした!?
「・・・・これって手抜きと言えるんですかね?」

「素麺は茹でただけ、

錦糸卵以外は作り置き。

十分手抜きだ」

そう言う碧葉は蛇腹に切ったきゅうりの

漬け物を口に運んでいる。


ただの浅漬けに蛇腹きゅうりをする時点で

手が込んでると思うけど・・・・

「大丈夫よ陽太君。

碧葉の料理は私と違って美味しいから」

そう言うのは広島焼きを突いている姫華さんだ。

彼女はゴボウに箸を伸ばすと、

それをしみじみと眺める。
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