常冬の青春に恋をした!?
「――先程、何故不機嫌なのかと言っていたな」

重い沈黙を破ったのは碧葉だった。

ちらりと見てみると、

ギッチリと刻まれた眉間の皺が見えた。

――なんか紙とかなら挟まりそうだな。

そんな事を思って現実から逃げていると、

でっかいため息が一つ。

「・・・・私が不快に思ったのは

あの公害に対してだ。

理由は祭りから帰る時に言ったな」

「『祭りを楽しむ気持ちを台無しにする』

ってやつ?」

今の碧葉も恐いけど、

あの時の碧葉も恐かった・・・・
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