常冬の青春に恋をした!?
だけど。

「初めて聞いたよ」


──たぶんその理論が通用するのは

柚芽っちくらいの年までじゃないのか?


そんな事を言うと、

碧葉は一瞬キョトンとした表情を見せ、

すぐにいつもの無表情に戻った。

だが──

「?碧葉、耳赤くないか?」

「・・・・赤くない」

「いや、でもさ・・・・」

「しつこいぞ」

髪を結っていたシュシュを取った碧葉は、

ブンッと頭を振り、

髪で耳を隠してしまう。


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