常冬の青春に恋をした!?
「はい、ストップ」

掴むことを諦めて、角に追い込んだ

こんにゃくを箸でぶっ刺したとき、

綾香から止まれの合図が。

なんだ?

「付き合うことになった相手の名前を

なんで知らないの」

・・・・やはりこれはおかしいか。

だが、これには水溜まりよりも

浅い事情があるのだ。

「付き合うことは付き合うが、

正式なことではない。お試し期間だ」

「は?」

メロンパンを口に入れようとしたまま、

固まる綾香。

こらこら。

年頃の娘が食事中に口を

開けっぱなしにするな。

埃が入るぞ。


とりあえず、食事を続けながら

屋上であったことを報告して、

食事の終了と同時に報告を終える。

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