常冬の青春に恋をした!?
「ま、浮かれる気持ちもわかるけど、

あんまり舞い上がりすぎると

何かあった時に立ち直れないよ」

最後まで見下したようなことを言い捨て、

美月は部屋を出て行った。


──何かあったらってなんだよ。不吉だな。


「よし、用意できたし・・・・

もう寝っかな。ん?」

ふと机をみると、ケータイが震えていた。


俺の家じゃ夜中にケータイを鳴らすと

眠りの浅い母親の鉄拳制裁が

待っているため、

午後8時過ぎには速やかに

マナーモードにすることが

暗黙の了解事項となっている。


そんなケータイをみると、

見たことのない番号が表示されていた。

「誰だこれ?」

しばらく放置しても呼び出しは

切れないので、

深く考えずに通話ボタンを押した。



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