常冬の青春に恋をした!?
「ま、柚芽が楽しそうだからいいか」

「碧葉、切符買えた?」

綾香に聞かれて時計を見ると、

もうすぐ乗る予定の電車が来る時間だった。

「買えた。柚芽、危ないから降りろ。

杉町もすまんな」

修輔から柚芽っちを受け取った碧葉は

切符を持たせた柚芽っちを抱いて、

さっさと改札へと向かう。

「じゃ、私たちも行きましょう」

綾香の声に促され、

俺はジーンズのポケットから

財布と一緒にスイカを取り出した。


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