常冬の青春に恋をした!?

「すみませ~ん。あの、

今日お一人ですか~?」

甘ったるい声で話しかけてきたのは、

ギャル。

どっからどう見てもギャル。

髪は整えてるつもりらしいけど

俺的には盆栽にしか見えねーし、

つーか香水臭せーよ近寄んな。

「つーか格好良くない?」

「うんうん。マジ当たり!」

人をクジみたいにいってんじゃねーよ。

大体こんな所に一人で来る奴が

いるなら会ってみたいわ。ぼけ。

「ねぇねぇ、

私たちグループで来たんだけどぉ・・・・」

「一緒にまわらなぁい?」

「・・・・すんません。

こっちも友達と来てるんで」

さりげに腕組もうとすんな。

「え~、良いじゃん別にー」

・・・・もう切れても良いですか?

べたべたと馴れ馴れしくされて、

我慢の限界になりかけた、

その時。


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