常冬の青春に恋をした!?
修輔によって確保された席に修輔、綾香、
碧葉(膝の上に柚芽っち)そして俺の順に座った。
『皆さん、六景島オーシャンミュージアムにようこそ!
さっそく今日の主役をご紹介!
我らがスター。白イルカのベルとルカです!』
トレーナーのかけ声と共に、
2頭の白イルカが泳いできた。
「あれ、いるかさんちがう」
突然柚芽っちが、
碧葉を見上げて拗ねた表情を見せた。
「いるかさんくろいのに、
あのさかなさん、しろい」
イルカは黒いものだから、
白いイルカなんて居ないと言いたいのだろう。
それを聞いた碧葉は、ふむ、と頷き。
「良いか柚芽、あいつらは
海のカナリアの異名を取る
歴としたイルカだ。
そもそもイルカはクジラの内
体長5m以下のものを
まとめて呼ぶ総称であって、
アマゾンだかどこかの熱帯には
ピンクのイルカもいるんだぞ」
碧葉、説明固いって。柚芽っちみたいに
ちっちゃい子には分からないと・・・・
「そっかー。いるかさんは
くじらさんとおなじなんだ」
あ、通じてんですね。
そうですか・・・・