常冬の青春に恋をした!?
―ピッ―
「どうした姫華」

・・・・着メロ?

お姉さんからのメールがジョー○って、

碧葉のセンスが分からない・・・・

「ん、ん、・・・・は?」

相づちを打っていた碧葉から固い声が。

姫華さんの話を聞くに連れて、

眉間に深い皺が刻まれていく。

碧葉は俺のほうに向かって

柚芽っちの背中を軽く押すと、

外への扉に向かって歩いていく。

――これはあれか。

ちょっと柚芽っちを見てろって事か。

「よーくん。あおちゃんどこいっちゃうの?」

「姫華産の電話みたいだから、

終わったら帰ってくるよ」

そう言いながら柚芽っちを見るが、

「あれ、柚芽っち。

あのぬいぐるみは良いのか?」

こちらを見上げる柚芽っちの手に、

あの白イルカのぬいぐるみはない。

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