常冬の青春に恋をした!?

「袋いりません。

タグもとっちゃって下さい」

「あらあらプレゼント?

いいわね~若いって」

レジのおば・・・・お姉さんに誤解されつつ、

代金を払って商品を受け取る。

「ほい、柚芽っち」

キョトンとこちらを見上げる柚芽っちに、

たった今買ってきた白イルカの

ぬいぐるみを差し出す。

「ほら」

「・・・・ゆめ、いらない」

フルフルと首を振る柚芽っち。

でも手をニギニギしているから、

内心かなり葛藤してるんだろうな。

「そっか~、でもコイツは柚芽っちと

友達になりたいって言ってるぜ?」

「ともだち?」

よしよし、食い付いてきた。

俺はぬいぐるみに耳を近付け、

フムフムと頷く。


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