常冬の青春に恋をした!?
「何々、
『ずっとここにて寂しいから、
友達になって外に連れてってほしい』
って?」
「おそとでたことないの?」
「そうみたいだな。
だから柚芽っちが連れて行ってやれよ。
友達になってさ」
そう言いながらもう一度差し出すと、
今度は受け取ってくれた。
「ともだち」
ニコニコしながら抱きしめる
柚芽っちに和んでいると、
疲れた表情の碧葉が戻ってきた。
「お帰り~って、何かあったのか?」
「あぁ・・・・姫華が、
大樹の練習着を洗濯しようとして、
なにをトチ狂ったのか
洗剤を通常の五倍入れたらしい」
「そ、それは・・・・」
泡の大量発生か。
「まあ今までよりはましだが・・・・
ん、柚芽。それはどうした?」
「あのね、よーくんがともだちって!」
「・・・・・・・・・・・・ほう?」
柚芽っちの頭を撫でながら、
こちらを見る碧葉。
ただ、その視線が・・・・