常冬の青春に恋をした!?
「元気だな~柚芽っち」
「まったく・・・・これ以上
遅くなったら夕飯が遅れる」
「主婦~・・・・」
でも楽しそうに遊ぶ柚芽っちを
引きずっていくつもりは
さすがにないらしい。
怒ってるようだけど、
どこか楽しそうな表情で
柚芽っちを見つめている。
一生懸命ブランコを漕ぐ柚芽っちに
目を細めながら、
公園の遊具に腰掛ける。
「さっきシュウが言ってたけどさ、
またどっか行きたいよな~」
「あまりフラフラしていると
課題が終わらんぞ」
「え~。だってどこにだって
付き合ってくれるって
言ったじゃないか」
「限度がある。それとも、
また賭けるか?」
ニヤリとした笑みを浮かべる碧葉。
「また?碧葉って賭け事好きだな」
「100%勝てるか、
負けても甚大な被害が
ないものに限るがな」
手堅っ!
でも、俺との賭は
負けても損はないってこと?
そんな考えが頭に浮かんで、
思わず頬が緩む。
「なに間抜けな顔している。
で、賭けるか、止めておくか?」
「ちなみに内容は?」