常冬の青春に恋をした!?
「・・・・どうせお前も、話を聞いたら
そいつのせいじゃないというんだ」
「碧葉?」
「触るな。寄るな」
手を伸ばすけど、
その分だけ碧葉は言葉で遠ざかる。
息苦しい空気が辺りに漂う。
「あおちゃん?どしたの?」
いつの間にか柚芽っちが
こちらに来ていた。
不安そうにルーを抱きしめる
柚芽っちに、碧葉は微笑みを向ける。
「いや、頬を蚊に食われてしまった。
そろそろ帰るぞ」
「よーくんは?」
「こいつの家はすぐそこらしい。
だから今日はここでさよならだ」
そう言って抱き上げると、
柚芽っちは腕の中から
穂乃佳さんを見た。
「おねーちゃん、だれ?」