常冬の青春に恋をした!?
「え~っと、柚芽っち、何してんの?」
土管内で反響する高音波に耳を
押さえながら声をかけると、
嘘のようにピタリと泣きやむ。
あ、こっち見た。
「う゛ぁ~、よーぐーん!」
砲丸さながらの勢いで突っ込んできた
柚芽っちを受け止める。
「ぐっ!!」
じ、地味にみぞおちが・・・・
いや、それより。
「どうしたんだよ柚芽っち。
碧葉が心配してたぞ?」
「えぐっ、
あ゛わじゃばべぎなーがら、
ながなーじじなぎゃー」
うん、ごめん。わっかんねーや☆
柚芽っちが落ち着くまで待って、
もう一度声をかける。
「とりあえず、家に帰ろう?
一緒に行くから」
「あい。よーくん、
あおちゃんと、なかなおし?」
首を傾げながら俺を見る柚芽っち。
でもな~。
「仲直りしたいけど、
碧葉が許してくれっかなぁ」
「しなきゃダメ!
ケンカしたらなかなおしって、
こーくん、
あおちゃんたちにいったっていった!」
・・・・ちょっと待って。