常冬の青春に恋をした!?
その後、姫華さんの指示で碧葉を
部屋まで運んでとっとと閉め出され、
倒れたところを見てパニックになった
柚芽っちを宥めてようやく寝かしつけると、
碧葉の世話を終えた姫華さんが顔を出した。
「柚芽の世話、頼んじゃってごめんね。
お茶の用意したから、茶の間に来て」
「あ、おかまいなく」
「大~丈夫。ペットボトルだから
不味くはないわよ」
いや、それを心配した分けじゃないけど
・・・・九割くらいは
断るタイミングを逃したから、
そのまま茶の間に移動した。
「あの、碧葉は大丈夫ですか?」
「ただの風邪よ。
いろいろ溜め込んでたのが一気に切れたのね。
もし何かあったら父さん母さん、
コウキに申し訳ない事になってたわ」
――コウキ。