常冬の青春に恋をした!?
ドアを閉めながら碧葉の部屋を見渡す。
碧葉の部屋って、
女子にしてはかなり殺風景な方だな。
勉強机に本棚、タンスにベットだけという
生活に必要なものだけを揃えたって
感じの部屋だ。
唯一女子らしく見えるのは、
タンスや本棚の上に置かれている
写真くらいだろうか。
「・・・・何だ」
飾られている写真を見ていると、
後ろからすっごく低い声が聞こえてきた。
「すみませんごめんなさい!」
我ながら素晴らしい反射神経で謝罪した。
「何がだ?」
こちらを見る碧葉は熱のせいか
ゆっくりとした動きで起き上がろうとしていた。