常冬の青春に恋をした!?
「何か飲むもの、持ってこようか?」
「いや、大丈夫だ。
・・・・だがそうか、姫華がなぁ」
「碧葉、目が据わってるって、怖いって」
熱のせいで充血してるからホントに怖い。
今度から赤いお目々と言われたら、
ウサギじゃなくて碧葉が思い浮かびそうだ。
・・・・この恐怖と共に。
「コウキって名前は前から聞いてたからさ。
誰だろうって俺から姫華さんに聞いたんだ」
「何処まで聞いた?」
「あ~っと、その
・・・・碧葉がそういう性格
になるきっかけまで」
「・・・・・・アイツはまた、
余計なことを」
チッと鋭く舌打ちすると、
碧葉は自分の腕で目元を隠した。
そのまましばらく沈黙が流れる。
流れる。
流れる・・・・ってあれ?
碧葉寝ちゃった?