常冬の青春に恋をした!?
「アイツが」
「え?」
寝てしまったと思っていた碧葉が、
突然話し始めた。
「アイツが、
穂乃佳を庇って刺されたとき・・・・
ずっと言ってたんだ」
救急車が来るまでの間、
洸樹さんは碧葉に言ったらしい。
――こうなったのは、
上手く立ち回らなかった
俺のせいでもあるし、
誰かを責めてたらきりがない。
――でも、
穂乃佳が自分を責めるなら、
伝えてくれ。
――俺はお前を苦しめるために
こうしたんじゃない。
ただ、体が勝手に動くくらい、
穂乃佳のことが好きだった。
――だから、
自分のせいだって思わないで。
前に進んで、
幸せになってくれ・・・・