常冬の青春に恋をした!?
結局、直接伝えると腹をくくって、

この短い文章を書いた。
机に入れる時は、冗談抜きで手が震えたな・・・・

そしていつも以上に午前の授業が長く感じられ、

昼休みのチャイムと同時に教室を飛び出した。

東棟の階段を一段とばしで駆け上がり、

屋上の扉を開ける。

──まだ彼女は来ていない。

チャイムが鳴ってから、

まだ2分もたっていないから当たり前か・・・・

それとも、来てくれないんだろうか・・・・

不安とそれを打ち消すために意味もなく

うろうろと屋上を歩き回っていた、その時。
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