常冬の青春に恋をした!?

「存分に走り回ってこい。

勝敗には興味はないが、

楽しんでくればいい」

ぶっきらぼうな碧葉に、

思わず苦笑いを浮かべる。

でも、それが彼女にとって精一杯の

応援の言葉だということが伝わってきて、

フッと緊張が解けていく。

――周りには結構人がいるけど、

まあいいや。

「なぁ、碧葉」

「なんだ・・・・っ」

 碧葉の声が不自然に途切れる。

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