常冬の青春に恋をした!?
半端無い怒りのオーラを背負って
こちらを睨む碧葉に選手はもちろん、
コーチでさえびびっていた。
何せ今の碧葉はたった今人を殺しましたって
言わんばかりの殺気までビンビンに
迸っていたからな・・・・
そんな恐れおののくコーチに向かって、
碧葉は一言。
「しばらくその役立たずを借りたいのだが」
地獄の底から響く声って、
絶対今の碧葉のことを言うんだ。
あんな状態の碧葉に近付いたら、
ぜってー(精神的に)殺される。助けてコーチ!
そう思って縋るような視線を向けたが、
当の本人は・・・・
「どうぞどうぞ!煮るなり焼くなり
お好きにして下さい!!」
・・・・碧葉様の伝説は、
こうして着々と増えていくのだった。
とりあえず着替えだけは許してもらって、
俺は足早に控え室に逃げた。