常冬の青春に恋をした!?
“あの時”の彼女なら、

確かにお母さんって感じがした。

「それでかな・・・・」

「は?」

修輔が不思議そうな顔をしているけど、

それに気付かず、一人で納得する。

“あの時”の彼女は、冬と言うよりも、

春と夏の境目のような

不思議な雰囲気だった。

そんな雰囲気が、

俺が彼女のことを意識するようになった

きっかけなんだ。

それを思い出した途端、

フッと腹の辺りが温かくなる。

――ああ、やっぱり俺は彼女のことが

好きなんだな。

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