常冬の青春に恋をした!?

嬉しくて立ち上がると同時に

ガッツポーズを決める。

それを見た碧葉が一言。

「何がそんなに嬉しいかはわからんが、

理由も含めて観察させてくれるんだろう?」

「もちろんだ」

ニヤリと笑う碧葉に倣う様に、

俺もニッと笑いながら手を差し出した。

「?・・・・なんだ」

「帰るなら手を繋いで

一緒に行こうぜって意味」

「・・・・わかった」

冗談半分でそう言うと、

コックリと頷いて差し出した手を

握りかえしてきた。

あの碧葉が。

大事なことだからもう一度言うけど、

あの、

碧葉が。

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