常冬の青春に恋をした!?
二つ隣の教室に着くと、

そのまま中を見渡す。

ホームルームが終わったばかりのせいか、

がやがやとした喧噪に包まれている。

それでも、目当ての人はすぐに見付かった。

碧葉は窓際の席で、

フワフワな髪をした女子と話している。

座ってても姿勢が良いなー。

「碧葉!」

声をかけると、

ゆっくりとこちらを振り向いた。

「迎えに来た。帰ろうぜ」

そう言うと、

碧葉は向かいの女子に向き直り、

何かを話してから立ち上がった。

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