常冬の青春に恋をした!?
「早いな。今ホームルームが

終わったところだが」

近くに来た碧葉は、

こちらを見上げて首を傾げる。

──これって無意識ですか?

めちゃくちゃ可愛いんですけど!


心臓がバクバクするのは、

走ってきたからだけじゃない。

でも、それを言えるほど俺は根性がない。

「ああ、走ってきたからな」

結局そう言ってしまう。

──早く碧葉に会いたくって。

って言えたら格好いいんだろうけどなー。


だが、それを聞いた途端、

碧葉の目がギラリと光った。


――ん?
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