常冬の青春に恋をした!?
「はいはーい。碧葉ストップ。

落ち着きなさいって」

ボスッという音とともに、

碧葉がつんのめる。

その後ろにはさっきまで

碧葉が話していた女子が立っていた。

「・・・・綾香、鞄で人を殴るな。

地味に痛い」

「いきなり説教始める碧葉が悪い。

せっかく急いで会いに来てくれたんだから、

ありがとう嬉しいって言えばいいのよ」

──おお、なんてありがたい言葉だ。

名も知らぬ人よ、

出来ればもっと言ってやってくれ。

そんなことを思っていると、

鞄で碧葉を殴った彼女が

こちらを振り向いた。

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