常冬の青春に恋をした!?
「・・・・ま、あんな子だけど、よろしくね。

何せずーっとこんな事には縁がない

生活送ってきた子だから」

その声に隣をみると、

いつの間にか前に来ていた月城が、

碧葉の後ろ姿を見ながら呟く。

「ちょっと変わってるけど、

ほんとに良い子なの。

出来ればあの子の情緒を開花させてあげて。

じゃないと人生の8割方は損しちゃうからさ」

そう言う月城の表情は

まるで姉か何かのようだった。

「えっと、月城さんは碧葉とは長いのか?」

「綾香でいいよ。

私と碧葉は幼稚園からの付き合いだから、

あの子の取り扱いで分からないことがあったら、

いつでも相談に乗るわ」

──綾香さん・・・・

姉さんって呼ばせて下さい。


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