常冬の青春に恋をした!?
碧葉のねーちゃんは気にはなったけど、

機嫌を損ねて毒舌を吐かれるのも困るので、

別の話題を振ってみる。

「ふーん。っていうか。碧葉、

ちゃんとおれの名前覚えたよな?

ちょっと言ってみ?」

「それは私をバカにしているのか。

このゴンベ」

「・・・・」

 やっぱり覚えてないのかよっ。

 一気に重力が加算されていく俺を見て、

碧葉はプチトマトを口に放りながら

肩をすくめる。

「冗談だ。大橋陽太17歳。

誕生日は8月10日、獅子座。

小学校の頃からサッカー好きの父の影響を受け、

少年サッカーに熱中。

以来サッカーを続け、将来はサッカーに

関連した仕事に就きたいと考えている。

好きなものはサッカー、イチゴのスイーツ。

嫌いなものはゴキブリ、ヘビ。

ブリッコ・香水臭い女、喧しい女、

ケバイ女・・・・嫌いなものに女が

多すぎやしないか?」
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