常冬の青春に恋をした!?
碧葉の首には、

いつもペンダントがかかっている。

常に制服の中に仕舞い込んであるから、

どんなトップがかかっているのかは

分からないけど、何かにつけて彼女は

ペンダントのチェーンに触れている。

「・・・・いや、最後に行ったのは

3年ほど前だ。それ以来行っていない」

チェーンに触れながら答える碧葉は、

普段の彼女らしくない。

「・・・・碧葉?」

急に小さくなった彼女が心配になって、

俺はそっと手を伸ばした。が。

「えっ、マジ?んじゃみんなで行こうぜ

!夏祭り!!」

場違いに陽気な声とともに、

俺の肩に何かが遠慮なく圧し掛かってくる。

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