常冬の青春に恋をした!?
年が離れている分、

柚芽が可愛く思えて仕方がない。

そのせいでつい甘やかしてしまうけど、

他の兄弟も似たようなものなので、

改善する気はない。

『お、柚芽偉いね~綺麗にできる?』

『できる!きれいできるよ!』

茶の間から柚芽と姫華の声が聞こえてくる。

私は食器の泡を落としながら

後ろに向かって声をかけた。

「姫華、テレビを見ているだけなら

風呂に湯を溜めて来い。

柚芽は私が入れるから、

溜まり次第先に入れ」

そう声をかけると、

姫華の『りょうか~い』と言う声と、

柚芽の『返事ははいだよ、ひめちゃん』

と言う声が聞こえた。


・・・・姉よ、19も年下の妹に注意されるな。

 
ふーっとため息を吐き、

最後の茶碗を伏せて乾燥器の

スイッチを入れた。
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