常冬の青春に恋をした!?
腰から上を曲げて、相手の答えを待つ。

待つ。

待つ。

待つ・・・・


・・・・あれ?

「――だない」

「え?」

聞き取れなくて、そろそろと顔を上げる。

そして・・・・凍り付いた。

こちらを見上げる碧葉の視線は、

刃物のように鋭い光を宿していた。

「くだらないと言ったのだ。他を当たれ」

そう言うとさっさと歩き出してしまう。

「ま、待って、どうして?」

反射的に手を伸ばして碧葉の腕を掴む。

何すんじゃゴラァと言わんばかりの表情に

怯みそうになるが、グッと堪える。

「そりゃ、突然言われたら迷惑かも知れない

けど、くだらないって事はないだろ!

どうしてそう言うのか、理由を教えてくれよ」

他に好きな人がいるとか、

そう言う理由があるなら分かる。

でも、くだらないなんて理由で

一世一代の告白をむげにされるのはヤダ。


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