常冬の青春に恋をした!?
「おい」

心の中でバカップルを罵っていると、

隣に立っている碧葉が呼びかけてきた。


シャツの袖を軽く引いてこちらを

見上げている彼女の顔は、

周りからの淡い光に照らされて

普段と違う色っぽさを感じさせる。


――直視は危険だ。俺の理性が持たない。


そう思っても、

視線を外す事なんてできない。


俺って碧葉に関する事だと、

理性も弱ければ意志も弱いな・・・・
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