常冬の青春に恋をした!?
「な、何?」

少しどもりながら碧葉を見る。

すると彼女はこちらを見上げ、

当たり前のように言葉を発した。

「私も少し屋台を見てきたい。

待機するなら待っていろ」

――はい?

「え、だったら俺も一緒に・・・・」

「待機場所に誰もいなければ

いらぬ心配をかける。

二人が戻ってきて10分たっても

戻らなければ、連絡を入れろ」

「いや、俺ケー番知らない」

「綾香が知っている」


そう言い残すと、

碧葉は下駄を鳴らしながら、

もと来た道を歩いていく。
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