BE MY ANGEL
一人は50代位の白髪混じりの中年太りの優しそうな刑事、もう一人は30代位の銀縁の眼鏡をかけた神経質そうな刑事だった。


50代位の中年の刑事がスーツの内ポケットから写真を一枚取り出して美姫に見せた。


「この男をご存知ですか?」


そこには頭はボサボサ、頬はこけて無精髭が伸びている若い男が写っていた。


美姫はまじまじと見たけど分からなくて首を傾げた。


「知りません」


美姫は写真を刑事に返した。


「そうですか・・・」


刑事は美姫から写真を受け取ると懐にしまった。
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