BE MY ANGEL
「今回お宅を訪問したのはあなたが橋本の動画に映っていたからです。念の為ですので、くれぐれもお気になさらないように」


玄関で中年の刑事が美姫に頭を下げた。


「はい、大丈夫です。外乾燥してるからこれどうぞ」


美姫は二人がお茶に手を付けなかったので、のど飴を一つずつ渡した。


「いやはや、天使のような娘さんですな。元気な赤ちゃんが生まれるように祈っていますよ」


「ありがとうございます」


「もし何か気になることがあったらこちらに連絡下さい」


そう言って中年の刑事が美姫に名刺を渡した。


「それでは」


警視庁の刑事二人は去っていった。
< 107 / 254 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop